【フルート基本のき】これで丸わかり!「アンブシュア」解体新書
フルートの音色の、実に8割は「アンブシュア」で決まる。
そう言われるほど、この「口の形」は、演奏を左右するまさに心臓部です。
だからこそ、多くの人が悩み、迷宮をさまよう「アンブシュア迷子」になってしまう。
なーんてこと言われちゃうと、「完璧なアンブシュアをマスターしなきゃ!」って思いますよね?
私もそう思ってました。そして、迷宮をたくさんさまよいました。
もう、迷子センターもびっくりの迷子率です(笑)
そんな私だからぶっちゃけますが...
唇の厚さも歯並びも、人それぞれなので、アンブシュアに、万人に共通するたった一つの「正解」はありません。
一番自然で、一番良い音が出る口の形。
それが、あなたの「正解のアンブシュア」です。
とはいえ、これだけで終わったら詐欺なので(笑)
自分にとっての「正解のアンブシュア」を見つけるには、良い音を出すための「原理」や「土台」を知ることが必要です。
その「原理」や「土台」について解説していきます。
目次
アンブシュアの土台作りは、めっちゃシンプル。
1.口をカパッと開けて、自然に閉じる
※口をカパッと開けると口の力が抜けます
2.モナリザのように、口角をほんの少しだけ上げて微笑む。
※自分至上最もお上品にどうぞ!
3.目の前にある一本のろうそくの火を、そっと吹き消すように、唇の中央から「フゥー」と細く長く息を出す。
※モナリザの口が崩れないように!
鏡の前で確認すると更に効果的です。
1つ注意して欲しいのは、最初から「完璧な形」を無理に作ろうとしないこと。
「無理」は、「ムダな力」を生みやすいからです。
力が入ってしまうと即「迷宮入り」してしまうので、ご用心!
「土台」ができたら、次は頭部管だけで音を出してみましょう。
1.「モナリザの口」でリッププレートを下唇の中央に平行にあてる
※頭部管の向きは唄口(穴)が真上を向くように
※頭部管の両端を両手で支えましょう。
2.「ろうそくの息」を出す。
※息のスピードや息の角度を調整してみましょう。
せっかく作った「土台」が崩れやすいので、最初のうちは鏡を見ながらするのが絶対おすすめです。
【フルートの音が鳴る原理】
さて、突然ですが...「ビン」を吹いて音を出したことありますか?
ビール瓶とかのあの「ビン」です。
私は小さい頃から、父のビール瓶で音を鳴らしまくってました(笑)
フルートの音が鳴る原理は、実はビール瓶の音が鳴る原理と同じです。
エッジ(ビンの口の端)に息を当て、息の半分を楽器(ビン)の中に、半分を外に。
中に入れた息がぐるぐると渦をまきながら楽器(ビン)の中を通って、共鳴して音が鳴っています。
つまり、フルートは吹いた息の半分しか音にならないとてもコスパの悪い楽器なんです(笑)
逆に言うとスマートな見た目に反して、たくさん息が必要な楽器でもあります。
安定して音が出せるようになるまでは、すぐに酸欠になりますので(ほんとです)、
無理は禁物です!
音が出ない!よくあるNG集
頭部管で 「思うように音が鳴らない」「へなちょこな音しか出ない」ときは、以下をチェックしてみましょう。
【ケース1:唇を横に引きすぎる】
【ケース2:上唇が前に出すぎる】
【ケース3:頭部管を当てる位置が下すぎる】
【ケース4:息の通り道がズレている】
【ケース5:頬が膨らむ】
【ケース6:息の量が足りない】
さいごに:「あなたの正解」を見つけるために
アンブシュアってなんぞや?に始まり、その「土台作り」「頭部管の音出し」「NG集」まで、『アンブシュアの基礎』を一通り解説してきました。
最後に、これだけは忘れて欲しくない一番大切なことがあります。
それは
アンブシュアができてない状態で楽器本体で練習しないこと
頭部管っていっつも同じ音だし、つまんないぃぃ!という心の声はよぉぉく分かります。
でも、この頭部管での練習を疎かにすると、待っているのは、抜けられない大迷宮です。
頭部管で安定して音が出ないのに、楽器本体では安定することは、ほぼないのです...
はやる気持ちは抑えつつ、頭部管でコツコツ音出しすることこそが、アンブシュアを安定させて、素敵な音色を手に入れる一番の近道です。
そして、アンブシュア作りにとても役立つのが、「鏡」です。
譜面台などに手鏡を置いて、覗き込むように口元を確認しながら練習すると、効果的です。
はじめにお話しした通り、アンブシュアに、万人に共通するたった一つの「正解」はありません。
「一番自然で一番いい音が出る口の形」が、自分にとっての「良いアンブシュア」であることを忘れないでください。
このブログが、「あなたの正解」のアンブシュアを見つける手助けになれば、嬉しいです(^^♪
▼こちらの記事もどうぞ▼
【フルート基本のき】これを見れば安心!正しい「構え方」図鑑
【フルート基本のき】全てはココから始まる!「腹式呼吸」の理論書
▼レッスンで大切にしていること▼

