【初心者さんのための】これで準備万端!”フルート用語”ハンドブック
何かを始めようとした時、その専門用語が大きな壁になることはありませんか?
は?呪文?
え、ちょっと何言ってんだかわかんない…
って初めて見る用語に戸惑っちゃいますよね。
(私も🙋♀️)
そんな専門用語、フルートにもあるんですよねぇ…
何を隠そう、学生の頃のワタシ。
フルート専門用語は、まるで知りませんでした。
新しく楽器をグレードアップする際も何の知識もないまま「Eメカ」なしのものを購入しました。
実は「Eメカ」って割と重要装備なんですが、それを知ったのだいぶ後になってからなんです…
(ぎゃー😱)
現在、先生のワタシ。
「学生の部活でやるなら四の五の言わずEメカはつけとけ。後悔するぞ!」
ってあの頃のワタシに物申したい(笑)
この記事は、初心者さんがフルートの知識を身につける「ハンドブック」です。
専門用語を分かりやすく紐解いていますので、ぜひ「楽器選び」の際に、(ワタシみたいに後悔しないように)役立ててもらえたらと思います。
それでは、はりきってどうぞ!👇
目次
カバードキー/リングキー
【これってなに?】
指で押さえたり離したりして音の高さを変えるところを「キー(キィ)」と言います。
キーがフタ状にカバーされている(穴がない)ものが『カバードキー』
キーがリング状(穴がある)になっているものが『リングキー』です。
【どう違うの?】
カバードキー:キーがフタ状のため押さえやすく、息の漏れを防ぎ、音の違いによる音色のばらつきが少なくなります。
リングキー:キーがリング状のため、確実に押さえるのに技術が必要になります。音によって音色のばらつきが出やすいですが、指先に空気の振動を直接感じることができるため、細やかな響きのニュアンスをコントロールすることが可能で、『カバードキー』より音の抜けが良くなります。
インライン /オフセット
【これってなに?】
キー全体の「並び方」のことです。
全てのキーが、一直線に、まっすぐ並んでいるのが『インライン』(写真上)
丸で囲っているキーが、外側にずれている(オフセットされている)のが『オフセット』(写真下)です。
【どう違うの?】
設計の違いによって、構えた時の左手の角度が変わります。
インライン:全てのキーが一直線に並んでいる伝統的で、シンメトリーな(左右対称な)設計です。構えた時の左手が、楽器に対してまっすぐな角度になります。
オフセット:人間工学に基づき、人の自然な手の形に合わせて、左手の薬指(Gキー)と小指(G#キー)が外側にずらして配置された設計です。 構えた時の左手が少し内側に入ります。
【初心者さんにおすすめなのは?】
ずばり『オフセット』
『インライン』は構えた見た目も美しく、楽器も安定しやすいですが、左薬指と小指のキーに指が届きにくく、構えにくいと感じるかもしれません。
特に手の小さい方やお子さん、初心者さんには、『オフセット』の方が無理なく自然な手の形のまま構えることができます。
【ちょっと小話】
ちなみに、カバードキーの楽器は、『オフセット』、リングキーの楽器は、『インライン』が多い、という傾向があります。
Eメカニズム(Eメカ)
【これってなに?】
なんだか、ロボットみたいな名前ですが(笑)、
フルートは元々3オクターブ目の「ミ(E)」が出にくい構造になっています。
それを出しやすくアシストするために作られた機能(メカニズム)が『Eメカ』です。
【どう違うの?】
写真の上の楽器が『Eメカ』なし、下の楽器が『Eメカ』ありです。
見比べると下の楽器は、赤く示した軸が1本多いのがわかると思います。
この軸(メカニズム)があることで、3オクターブ目のミ(E)を出す際に『Eメカ』なしの楽器より、1つ多くキーを塞ぎ、音を出やすくしています。
塞ぐキーの数が違うので『Eメカ』ありとなしで、少し音色に違いが出ます。
【初心者さんにおすすめなのは?】
ずばり『Eメカ』あり
『Eメカ』なしの楽器の方が、3オクターブ目のミの音抜けはいいように思いますが、かなりコツを掴まないとミの音そのものが出にくいです。
特に初心者さんは、音が出やすい楽器の方が、挫折しにくいと思いますので、四の五の言わないで(笑)『Eメカ』ありを選んでください。
【ちょっと小話】
『Eメカ』なしの楽器にしかできないトリルがあると聞いたことがあるのですが...そんな曲にはまだ遭遇してません.。そんなわけで、『Eメカ』なし楽器の恩恵はまだ受けられておりません(笑)
C足部管 /H足部管
【これってなに?】
フルートは、頭部管、本体、足部管の3つのパーツに分かれていますが、その中の足部管の種類です。
最低音が「ド(C)」なのが『C足部管』、「シ(H)」まで出せるのが『H足部管』です。元々『C足部管』のフルートしかなかったところに、後から『H足部管』が作られました。
※Cはドイツ音名のツェー、「ド」、Hはドイツ音名のハー、「シ」のこと
【どう違うの?】
最低音だけでなく、管の長さと「キー」「レバー」の数も違います。
※写真の青で示したところが「キー」、赤で示したところが「レバー」です。
C足部管:2つの「キー」と3つの「レバー」がついた標準的な長さのものです
H足部管:3つの「キー」と5つの「レバー」 がついたC足部管より長いものです。
『H足部管』は管が長くなったことで最高音(4オクターブ目の「ド」)が、(『C足部管』での)通常運指では出にくくなります。それを出しやすくするために「ギズモレバー」という 特別なレバーがついています。
【初心者さんにおすすめなのは?】
ずばり『C足部管』
『H足部管』の方が楽器全体が長くなるので、高音が安定するのですが、重くなります。出せる音の差がたった1音でも、重さの差はかなりあります。
初心者さんには、『C足部管』の方が、絶対、軽くて構えやすいと思います。
【ちょっと小話】
H足部管の方が出せる音が1つ多くてお得な感じがしますが、低いシが出てくる曲って、ほとんどありません。あっても上級者向けの現代曲。あと、H足部管にしかついていない「ギズモレバー」は、かなり押さえにくく、小指がつります(苦笑)
さいごに:フルート用語の使い道
4つのフルート用語について何となくでもお分かりいただけたでしょうか?
ふむふむ、わかった!な方は、せっかくなのでその知識をお得に使いましょう。
英単語を覚えたら、それを英文読解や英作文で使うように、フルート用語も楽器選びの「基準」にして欲しいと思います。
もう、ネットやカタログに並ぶ呪文のような専門用語に戸惑うことはないのですから。
この「フルート用語ハンドブック」が、あなたの最高の「相棒(フルート)」を見つける準備に大いに役立ててもらえたら嬉しいです。
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