【フルート】9割が勘違い!?「息が続かない」症状別診断書

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【フルート】9割が勘違い!?「息が続かない」症状別診断書

「昨日は続いたのに、今日はどうしても続かない…」 

「ロングトーンは大丈夫なのに、曲になると、なぜか続かない…」

 

何が続かないのか...

そう、多くの人を悩ます、にっくきアイツ(笑)

「息」です。

 

フルートは息を使う楽器だから、「息」はとても大切。

「息」はフルートのガソリンであり、エネルギー。

良質なエネルギーを送り続けて、音楽を奏でないといけない。

 

...と言われても

そんなことは、分かっとる!

でも、続かなくて苦しいねん!!

音楽奏でるどころの話ちゃうねん!!!

って思わず叫びたくなる存在、それが「息」。

 

さて、そんなとても大切だからこそ、頭を悩ます「息が続かない」問題。

もしかして、原因は「肺活量が足りないから」って思っていませんか?

あるいは「息を節約」して何とか続かそうとしたり...?

それ、多くの人がハマる落とし穴です💦

 

実は、「息が続かない」原因も改善策も全く別のとこにあり、しかも1つではないのです(!)

 

え、やばっ😱

 

って思っちゃったあなたも大丈夫。

 この記事は、「息が続かない」とお悩みの方のための『症状別診断書』。

 

にっくき「息」と仲よくなるための『処方箋』が手に入れば、フルートがもっと楽しくなるはずです✨

 

診断をご希望の方はこちらからお入りください👇

目次

    【カルテ①】息を“節約”しているのに、なぜか続かない

    【症状】

    ✅ 音を長く伸ばそうと、息を少しずつ、そーっと出している。

    ✅ 音はカスカスで響かず、むしろ息苦しくなって、結局続かない。

     

     

    【診断】

    良かれと思ってやっている『息の節約』が、完全に裏目に出ちゃってます。

     

    少し想像してみてください。

    あなたは、予算1000円で、5人家族分の「お肉」を買いにスーパーへ行きました。 売り場には、100gで1000円の高級和牛と、100gで200円の普通のお肉があります。本とは、高級和牛が食べたい。でも予算が限られているから「節約」しないといけない。さて、あなたは、「節約」のためにどちらを選びますか?

     

    ほとんどの人が、100gで200円のお肉を選ぶはずです。 なぜなら、その方が、予算内で500gのお肉が買えて、家族5人のお腹を、ちゃんと満たすことができるから。

    でももし、100gで1000円の高級和牛を選んでしまったら、予算1000円では100gしか買えません。5人家族で分けると、一人あたり、たったの20g。これでは、お腹は全く満たされませんよね。

     

    フルートの息の使い方も、これと同じで、音には、音になるため(=お腹を満たすため)に、最低限必要な「息の量とスピード」(=お肉の量)が決まっています。

    「節約」しようとして、その最低ラインを下回る息(=たった20gのお肉)になってしまうと、楽器はちゃんと鳴ってくれず(=お腹は満たされない)、その状態で無理して音を出そうすると、力んで苦しくなってしまうのです。

     

    吸える息の量(=予算)が決まっている中で、本当の「節約」とは、使う量をやみくもに減らすことではなく、 目標を達成するために、最も「効率の良い」使い方を見つけること。 それが、息が続くために、必要なことなのです。 

     

     

    【処方箋】

    目的に合った「節約」=「効率の良い」息の使い方を身につける「ティッシュの壁貼り」トレーニング

     

    ①ティッシュ(またはクリーニングペーパー)を壁に当てます。

    ②いつものアンブシュアで楽器を吹くようにティッシュに息を吹きかけます。

    ③押さえている手を放して、息の力だけでティッシュが落ちないようにします。

     

    💡ポイント💡

    ※最初から最後まで同じ息の量を保つようにします。

    ※アンブシュアは力が入らないように、崩れないようにキープしましょう

    ※アパチュア(息の出口)は、大きすぎず小さすぎず、適切な大きさで。
    ※息は「遠くに長く」の意識で出します。

    ※「息続くかな」と身構えないように、気楽におこなってください。

     

    長い時間ティッシュを落とさないようにするには、ティッシュが壁に張り付くための必要最低限な息の量を安定して出し続けないといけません。これができるようになると、楽器でも息の使い方が自然と変わってきます。

     

     

    【カルテ②】基礎練習ではできるのに、曲になると続かない

    【症状】

    ✅ ロングトーンでは、楽に長く伸ばせるのに、曲になるとなぜか息が続かない

    ✅ 部分練習だと息も続くのに、通すと息が足りなくて音がカスカスになる

     

     

    【診断】

    マルチタスクによって**“脳のメモリ不足”**が起きています。

     

    例えば、最初に「洗濯機」のスイッチを入れて洗濯を始めたとします。 それが回っている間に、「掃除機をかけて」「お皿を洗って」「夕飯の献立を考えて」「買い物リスト作って」…と、次から次へと、目の前のタスクを忙しくこなしていると..

    一番最初にスイッチを入れたはずの、洗濯機のことなんて、すっかり忘れてしまう。

    ...なんてことありませんか?(私はよくやります笑)

     

     曲の演奏もこれと同じです。 「指(=掃除機)」「リズム(=お皿洗い)」「タンギング(=夕食の献立)」「音程(=買い物リスト)」と、たくさんの“やらなければいけないこと”に脳のメモリが占領されて、肝心の「呼吸(=洗濯機)」のことが、意識の外に追いやられてしまうのです。 その結果、演奏に必要な「たっぷり吸って適量を吐く」呼吸が乱れ、息が足りない状態になってしまうのです。

     

     

    【処方箋】

    1つずつ足し算していき、脳のメモリ不足を解消する。

     

    ①初めは「息」のことだけ考える

    とにかく“息”のことだけを意識して、曲を演奏します。

    たとえ、少し指を間違えても、リズムが甘くなっても、気にしません。

    ②他のタスクを1つ足す

    そんなに意識しなくても呼吸が乱れなくなってきたら、次は「タンギング」のことも意識して演奏します。

    ③順番にタスクを足していく

    「タンギング」ができたら、次は「リズム」、その次は「指」、次は「音程」 ...というように、一度に全部やろうとせず、一つずつ、確実にクリアしながら、足していきましょう。 

     

    この「足し算練習」をすることで、脳の負担は軽くなり、一つ一つの技術が、体に定着していきます。 

    そして、どんなにたくさんの家事でも同時に華麗にこなすことができるように、曲も軽やかに演奏できるようになります。 

     

     

     

    【カルテ③】息が続いたり続かなかったり“ムラ”がある

    【症状】 

    ✅ 同じように吹いているつもりなのに、息が続く時と続かない時がある。

    ✅ なぜか急に音が出なくなったり、カスれたりする。

     

     

    【診断】

    一音一音の的の中心を**「狙う」意識**が薄れているのかもしれません。

    音には、ドにはドの、ソにはソの、それぞれ固有の的があります。

    的の中心を狙わずに息を出すということは、まるでダーツの的を見ずに、一度にたくさんの矢を闇雲に投げちゃってるようなもの。 それってかなりのギャンブラーですよね💦

    まぐれで的に当たることもありますが、ほとんどの矢(=息)は、的を外れて、無駄になってしまっています。 息が続かないのは、息の量が足りないのではなく、たくさんの息を「無駄遣い」してしまっているからなのです。

     

     

    【処方箋】

    自分の息がどこを向いているか確認する「手のひらチェック」

     

    ①片方の手で頭部管を持ち、もう片方の手のひらを顔(唇のあたり)の前にかざします。

    ②そのままいつも通りに頭部管を吹きます。

     

    手のひらのどこにどのように息が当たっていますか?

    ※手のひらの中心以外に息が当たる

    →中心に当たるように調整しましょう

    ※色々な場所に息が当たる

    →手のひらの一点だけに集まるようにしてみましょう。

     

    手のひらの狙ったところに息を当てられるようになれば、息の無駄遣いもなくなり、安定して音を出せるようになります。

     

    【カルテ④】演奏中息切れして苦しい

    【症状】

    ✅ 途中で苦しくなって、慌てて息を吸ってしまう

    ✅ ブレスで十分吸えなくて、息切れして演奏が止まってしまう。

    ✅ 実は、どこでブレスすれば良いのか分かってなくて、毎回違うところで吸ってる

     

     

    【診断】

    もしかして...「ブレス」を、ただの「息継ぎ」だと、思ってませんか?

     

    息がなくなって苦しい状態でブレスすると吸うのに時間がかかり間があいて、曲の流れを止めたり、次に入るタイミングが遅れます。

    合奏だと当然みんなと合わなくなります。

    合わないから焦って上手く吸えない→息が続かない→苦しくて不自然な位置でブレス...

    まさに、悪循環です(泣

     

    次の2つの文章を比べてみてください。

    ①私は、フルートが大好きです。

    ②私はフ、ルートが大好、きで。す

    ①は自然で意味が伝わりますが、②は何のことかわからない(笑)

     

    音楽における「ブレス」は、まさに、この**文章の「句読点」**と同じです。 どこでブレスをするか(読点や句点を置くか)で、音楽の意味や表情だけでなく、演奏のしやすさまでもが、全く変わってきてしまいます。 

     

    句読点にルールがあるように、ブレスにもルールがあります。それを知って最適な場所でブレスすば、息切れを防ぎ、楽に演奏できるようになります。

     

     

    【処方箋】

    「ルール」を知ってブレスマスターになる。

     

    ①ブレスのルール

    最適なブレスの位置は大まかにはこの4つ

    ・休符

    ・フレーズの切れ目

    ・スラーの切れ目

    ・長い音符の後

    但し、スラーの中にフレーズの切れ目がある場合は、スラーの中でブレスする。

    ②楽譜にブレスマークを書く

    ルールに従ってブレスの位置を決めましょう。

    ブレスマークは「V」です。

    ③いつでも同じところでブレスする

    部分練習などで、たとえ息が残っていても、必ず、決めた「V」マークの位置でブレスするクセをつけましょう。

    ④テンポに合わせてブレスする

    ゆっくりな曲はたっぷり、速い曲は素早く。

    リズムに乗って、タイミングよく息を取り込みましょう。

     

    ブレスも音楽の一部です。

    適切な場所とタイミングを意識すれば、十分な量を吸えるようになり、余裕を持って演奏できるようになるはずです。

     

    【カルテ⑤】たくさん息が吸えない

    ​【症状】

    ​✅ 息を吸う時に、肩が上がってしまう。

    ​✅ たくさん吸おうとしてるのに、思ったより吸えなくて、すぐに息がなくなる。

     

     

    ​【診断】

    ​フルートを吹くために必要な「呼吸法」が、まだ体に定着していないのかもしれません。

     

    例えば、お料理する時に火加減を気にせず、常に「強火」で、作ったらどうなるでしょうか?

    料理によっては、外は焦げてるのに中は生焼けとか、煮崩れしたりとか...

    一応食べれるかもしれないけど、美味しくない仕上がりになってしまいます。

     

    料理には美味しく仕上げるために最適な火加減があるように、フルートにも楽に演奏するために最適な呼吸法があります。それが「腹式呼吸」です。

     

    腹式呼吸で演奏しないと、どんなに頑張っても、吸える息の量に限界があります。そして、何より、肩や胸に力が入ってしまうため、体全体が硬直して、楽に息を吐き続けることが、とても難しくなり、息が続かない原因になるのです。 


     

    ​【処方箋】

    「腹式呼吸」について深く知り、マスターする

     

    こちらの記事で「腹式呼吸」が身につく簡単6ステップから、定着させる練習法、NG例まで詳しく解説しています。

    呼吸が変われば、息を楽にたくさん吸えるようになり、吹きやすくなると思います。

    【フルート基本のき】全てはココから始まる!「腹式呼吸」の理論書
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    ​腹式呼吸をマスターして、「息が続かない」悩みを解決する、詳しい「処方箋」はこちら
    https://flute-studio-crescent.com/blog/detail/abdominal-breathing/

    【カルテ⑥】演奏していると体が凝る、痛みが生じる

    【症状】

    ​✅ 演奏していると体が痛くなってきて、息も続かない。

    ​✅楽器を構えると腕が張ったり、 首や肩がすぐに凝ってしまう。

    ​✅ 無理な姿勢で吹いている気がする。

     

    【診断】

    もしかしたら、息の通り道が狭くなってしまう姿勢や構え方をしているのかもしれません。

     

    例えば、細いストロー、太いストローでそれぞれ10秒間ドリンクを飲み続けたら、どちらの方がたくさん飲めるでしょうか?

    きっと「太いストロー」ですよね。 細いストローではどんなに頑張ってたくさん吸い上げようとしても、ドリンクを通る道が細ければ、短時間でたくさんの量を飲むことはできません。 

     

    同じようにフルートを吹く時の息の通り道が、姿勢や構え方によって細くなっていたら、短時間にたくさんの息を吸うことが難しくなってしまいます。

    さらに、通り道が狭いと豊かな音を出すために必要な量の息を出すのも大変になってしまう(細いストローでたくさんの息を吹くのを想像してみてください)。

    それでも無理に楽器を鳴らそうとすると体に力が入り、痛みや凝りの原因になるばかりでなく、息も続かない。楽しく演奏する妨げになってしまいます。

     

     

    【処方箋】

    『正しい構え方』で、息の通り道を太くする。

     

    こちらの記事で「正しい構え方」について図解付きで詳しく解説しています。

    フルートの悩みの8割は構え方で解決するといっても過言ではありません。

    息が続かない悩みもきっと改善するはずです。

    【フルート基本のき】これを見れば安心!正しい「構え方」図鑑
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    正しい構え方で、息の通り道を太くする、詳しい「処方箋」はこちら
    https://flute-studio-crescent.com/blog/detail/correct-way-of-holding/

    さいごに:正しい「努力」をするために

    多くの人が抱ええている「息が続かない」という悩み。

    もしかしたら、あなたも、なかなか抜け出せない森を彷徨うように長い間、ずっと悩まされてきたのかもしれません。

     

    肺活量を増やそうとしてみたり、息を節約してみたり、力でなんとかしようとしてみたり…。

    色々なことを試しても、なかなか解決しない。そんな、「もやもや」した気持ちを、ずっと抱えていたのではないでしょうか。 

     

    私なら「こんなに頑張ってるのに、才能ないのかな...」って、地の果てまで落ち込んでネガティブ祭りが開催されちゃうかも...

    (メンタルが豆腐なのですぐ落ち込むのです)

     

    頑張ったのに結果がでないって辛いもん...

     

    でもね。ネガティブ祭りを開催しまくってきた私だから、これだけは伝えたい。

     

     あなたの努力が、なかなか実を結ばなかったのは、決して、「才能」や「頑張り」が足りなかったから、ではないのです。

    ただほんのちょっと見てる方向と努力の仕方がズレてただけなんです。

     

    悩みを解決するために必要なのは

    「根本原因」を突き止め、解決に向けて「正しい努力」をすること。

     

    この記事は「息が続かない」という悩みの「症状別診断書」です。

    それぞれのカルテは根本原因を突き止め、正しい努力をするためのヒントです。

    存分に役立ててもらえると嬉しいです。

     

    そして...もし、また息のことや他のことで悩むことがあっても、もう闇雲な頑張りに時間と力をさくことはしないはずです。

    だって、ここまでこの記事をじっくり読んでくれたあなたは、もう知っているから。

    悩みの解決に必要なこと。

    だから、きっと大丈夫。

    これからのフルートライフは、もっと豊かで楽しいものになるはずです✨

     

     

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