【フルート】全てはココから始まる!「腹式呼吸」の理論書

ブログ

【フルート基本のき】全てはココから始まる!「腹式呼吸」の理論書

腹式呼吸ってよく聞くんだけど、なんぞや?

 

ー私たちは普段、息を吸う時に肩周りの筋肉を使って肺を広げて、胸が膨らむ胸式呼吸法で生活しています。

対して腹式呼吸とは、息を吸う時に横隔膜を使って肺を広げて、お腹が膨らむ呼吸法のことです(実際にお腹に息が入るわけではありません)。

フルートなどの吹奏楽器はこの腹式呼吸法で演奏します。

 

 

え、吹ければ呼吸法なんてなんでもよくない?

 

ーそれが、そうもいかないのです。2つの呼吸法では1回で吸える息の量に違いがあり、腹式呼吸の方が胸式呼吸よりたくさん息を吸うことができます。フルートは「息」が「音」になる楽器です。それはそれはとんでもなくたくさん「息」を使います。というか、「息」が全てです。

 

 

胸式呼吸でも頑張ったらたくさん吸えそうだけど...

 

ー確かにそんな感じはしますが、頑張って吸おうとすると上半身に力が入ります。

肩が上がり、つられて腕も上がり、楽器も動いてバランスが崩れ...

「めっちゃ吹きにくい!!」の出来上がりです。

そして、どんなに頑張っても胸式呼吸では腹式呼吸以上に息は吸えないのです。

 

 

でもさ...腹式呼吸ってなんか難しそうだし...

 

ーそんなあなたも大丈夫!誰でも簡単に感覚を掴める「腹式呼吸練習法」や気をつけるポイントを丁寧に解説していきます。

要チェックです!!👇

目次

    誰でも身に付く!『腹式呼吸』簡単6ステップ

    呼吸のことなんて考えたことないから、いきなり腹式呼吸で!って言われてもどうしたらいいか、わかんないですよね?

    生徒さんも最初はみんな???ってなっちゃいます。

    そこで、レッスンでもしている「腹式呼吸」習得の簡単なステップを短い動画にまとめました。

    【腹式呼吸 簡単6ステップ】

    1. 腹式呼吸を知る!

    力を抜いて仰向けに寝転がります。

    そのまま自然に呼吸をして、息を吸うたびにお腹が動くのを確認しましょう。

     

    ​2.前かがみの姿勢になる!

    立ち上がって、上半身の力を「ダラン」と抜いたまま、前かがみになります。

    両手はお腹に当てておきましょう。

     

    ​3.鼻から吸って口から吐く!

    その姿勢のまま、鼻から息を吸って、口から吐きます。お腹の動きを感じてください。

    4.口から吸って口から吐く!

    今度は、口から息を吸って、口から吐きます。同じく、お腹の動きを意識します。

     

    5.上半身を起こしていく!

    口からの呼吸を続けながら、肩に力が入らないように、ゆっくりと上半身を起こしていきます。

     

    ​6.立ち上がって完成!

    完全に立ち上がった状態で、お腹が膨らんだりへこんだりするのが確認できれば、OKです!

    【コラム】地獄のいやいや練習が、未来の自分を救った話

    私が、​中学の吹奏楽部でフルートを始めた頃、

    ​最初の1ヶ月くらいは、ひたすら腹式呼吸と頭部管での音出しが新入部員の練習メニューでした。

    (部員が90人いる大変盛んで厳しめの部活だったのです)

     

    周りの先輩たちが楽しそうに合奏しているのを横目に、

    「つまらん…これ、意味あんのかな...」ともやもや。

    楽器本体も触らせてもらえないし、正直、少し腐っていました。

     

    え、そんなのいやだ…

     

    と、思っちゃいました?

    思いますよね?私もいやだったもん(笑)

     

    この1ヶ月のいやいや練習のほんとの価値に気づいたのは、もっとずっとずーっと後のこと。

     

    フルートを続けていく中で、

    「息が続かない…」

    「音量が小さい…」

    という悩みを抱えている人にたくさん出会いました。

    私自身は、幸いそういう悩みを抱えたことがないので、その時は全くピンときてなかったのですが…

    ある時、どうして私が、「息」のことで悩まずに済んでいるのか、急にピキーンって思い当たったんです。

     

    もしや…1ヶ月の地獄のいやいや練習のおかげ…?

    そうか、あの練習、こんな価値があったんだ…!

     

    そんなわけで、腹式呼吸がすっかり身についた私は今や日常生活も腹式呼吸です。

    (逆に胸式呼吸の仕方に戸惑います笑)

     

    ​フルートは、一度、胸式呼吸で吹くのが“当たり前”になってしまうと、後から腹式呼吸に修正するのは、本当に大変です。

     

    だからといって私のように(笑)1ヶ月そればっかりやんなくても大丈夫。

    腹式呼吸は楽器なしでできる、お手軽練習の1つです。

    テレビを見ながら、家事をしながら、

    ちょっとしたスキマ時間にトライしてみてください。

    ​息は続くよどこまでも!ティシュで最強息トレ

    腹式呼吸の感覚が身についたら、次はそれを更に定着させることが必要です。

    ここで、私が中学の初心者時代にしていた最強息トレをご紹介👇

     

    1.ティシュペーパー(またはクリーニングペーパー)を壁に当てます。

    2.腹式呼吸で息を吸い、お腹が膨らんだ状態をキープします。

    3.そのままお腹がへこまないように、細くまっすぐな息をティッシュに吹きかけます。

    4.押さえている手を放して、息の力だけでティッシュが落ちないようになるべく長くキープしましょう。

     

    💡ポイント💡

    フルートを吹く口(アンブシュア)ですると、それも安定して一石二鳥です。

     

    コツを掴むまでは少し難しいかもしれませんが、少しずつ秒数を伸ばしたり、ティッシュとの間隔を広げたりして、ゲーム感覚で自己ベスト更新を目指してみてくださいね

    あんまり無理すると酸欠になっちゃうので、それだけはご注意ください!

    「んんん?これで合ってる?...」よくあるNG集

    ふむふむ。よくわかった!と頭で理解していても

    よし、身についた!と思っていても

    いざ、楽器を吹くと他のことで頭がいっぱいで、ついつい疎かになっちゃう...

    それが、「腹式呼吸」の落とし穴。 

    「これで合ってる...?」と不安になったら、このNG集で、自分の体と“答え合わせ”をしてみましょう。

     

     

    【ケース1:めっちゃ息吸ってます!ポーズになってない?】

    たくさん息を吸おうとすると、後ろにのけぞり、肩が上がり、とにかく上半身が動いちゃう。

    それ、胸式呼吸になっている、最も分かりやすいサインです。

     

    セルフチェック! 

    片方の手のひらを胸の上に、もう片方の手をお腹に当てて、息を吸ってみましょう。 どっちがどのように動きますか?

    胸の上の手が、お腹の手よりも先に、または、大きく動いていたら、それは「胸式呼吸」になっている証拠です。

     

    🌟これで改善!

    もう一度、今度は鏡の前で「腹式呼吸6ステップ」をしてみましょう。
    意識的に肩を下げて、吸った息を体の下の方にいれるイメージでおこなうと感覚を掴みやすいです。 

     

     

    【ケース2:コスパ悪い「腹式呼吸」になってない?】

    息吸ったらお腹膨らむし、これで大丈夫!

    ちょっと待ってください🖐

    どれくらい膨らみますか?

    もし、膨らむのが少しだけなら、コスパが悪い「腹式呼吸」になってるかも。

     

    セルフチェック! 

    立った状態で、壁に背中をつけて腹式呼吸をしてみてください。

    この時、腰と壁との間にすき間がありませんか?

    手が入るくらいのすき間があるなら息が吸いにくい姿勢になっています。

     

    🌟これで改善!

    背中を丸める感じで壁につけてみましょう。腰と壁との間に手が入るすき間がなければOKです。

    そのまま「腹式呼吸」してみてください。さっきより息が吸いやすく、お腹も大きく膨らむはずです。

     

     

    【ケース3:それ、「筋トレ」になってない?】

    お腹に意識が行き過ぎて、いつの間にか筋肉で無理やりお腹を動かす「筋トレ」になってませんか?

    これ、けっこう多いんですが、実は、思ってるよりたくさん息を吸えていません。

     

    セルフチェック! 

    両脇の真ん中くらいを親指をお腹側、他4本の指を背中側にして挟むように手を置きます。

    そのまま息を吸って、背中がどう動くのか観察しましょう。

    背中が縦に膨らむ→腹式呼吸ができています

    背中が横に広がる→筋肉でお腹を動かしてます

     

    🌟これで改善!

    呼吸すると、お腹が「自然に」膨らんだり、へこんだりするのが、腹式呼吸です。

    ​リラックスしてお腹を筋肉で操作しないように気をつけましょう。

    わからなくなったら、寝転がって、体が自然に行う呼吸の動きを、何度も確認しましょう。

    さいごに:「息」は音楽を生み出すエネルギー

    フルートで曲が吹けるようになりたい!上手くなりたい!と思った時、

    運指を覚えて全ての音を出そうとしたり

    アンブシュアの形を変えてみたり

    曲の練習を繰り返したり、して

    「息」のこと、「呼吸法」のことが後回しになってしまうかもしれません。

     

    でも…どんなに性能のいい車もガソリンがないと走らないですし、車に合ったガソリンの種類(軽油、レギュラー、ハイオク)じゃないと、性能を発揮できないばかりか、壊れてしまうかもしれません。

     

    フルートにおいて「息」は全てのエネルギー(ガソリン)です。

    フルートを美しく奏でるためには、もちろんアンブシュアや体の使い方、テクニックといった性能が必要ですが、肝心のガソリンがなければ、それらは力を発揮できません。

    そして、力を発揮できるように、最も優れたエネルギーを生み出すのが、「腹式呼吸」なのです。

     

    とか、言われても

    正直ピンと来ないかもしれないし

    目の前に楽譜があったら、他のことで頭がいっぱいでついつい忘れちゃう。

    (なんせ私も呼吸法の重要性に気づいたのは、だいぶ後になってからだし笑)

     

    でも、忘れちゃっても、意識しなくても、体が自然に腹式呼吸になってたら、すごくラクチンだと思いません?

    だって、吹きながら考えること1つ減るんだもん。

    そうなるためには、やっぱり初めの段階できっちり「腹式呼吸」をマスターするのが良さそうでしょ?(圧が強い笑)

     

    「腹式呼吸」推進委員長(笑)の私としてはこの記事が、

    何だか上手くいかない…と壁にぶつかった時、「もしかしたら、呼吸法が原因かも...?」って思い出すきっかけになれば、すんごく嬉しいです。


    ▼こちらの記事もどうぞ▼

    【フルート基本のき】これを見れば安心!正しい「構え方」図鑑
    thumbnail
    エネルギーを生み出す土台「腹式呼吸」がマスターできたら、今度はそれを活用する「体の使い方」にも目を向けてみない?ここだけの話🤫「息」のエネルギーをフルで使える正しい「構え方」があるんです。「三点支え」もマスターすれば、素敵な音を奏でる準備は万端!✌️
    https://flute-studio-crescent.com/blog/detail/correct-way-of-holding/
    【フルート基本のき】これで丸わかり!「アンブシュア」解体新書
    thumbnail
    音楽を生み出すエネルギー「腹式呼吸」をマスターしたら、それを音にしないともったいない!何だか難しそうな「アンブシュア」も「モナリザの口」「ろうそくの息」をヒントに図解で楽しく学んで、あなただけの素敵な音色を手にいれちゃえ✊
    https://flute-studio-crescent.com/blog/detail/embouchure/

    ▼レッスンで大切にしていること▼

     

     

    当店でご利用いただける電子決済のご案内

    下記よりお選びいただけます。