エチュード分析オタクな私が紹介♪フルート日課練習4選 奈良県三郷町のフルート教室です

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エチュード分析オタクな私が紹介♪フルート日課練習4選

今回は日課練習テキスト編です。

あくまで個人的すぎる個人的な見解で好き勝手に解説していますので、その辺は何卒ご了承くださいませm(_ _)m

 

 

 

マルセル・モイーズソノリテについて 方法と技術

フルート界の巨匠による音色強化の決定版

 

フルート経験者ならほぼみんな知っているんじゃなかろうか。モイーズを知らんくても「ソノリテ」って名前を知らんくても、これって吹いたら、ああそれ!ってなる半音進行ロングトーン。フルート吹きの間ではこれを「ソノリテ」と呼んでいますが、元々「ソノリテ」とはフランス語で「音質・響き」の意味で、このテキストには他にも音質・響きを重視した音色づくりのための課題が載っています。取り組むなら真剣に取り組まないとあまり効果がないストイックさは、何よりも音色の均一性にこだわり生涯カバードモデルを使い続けたモイーズならではかなと思います。

個人的には「いい演奏とは理性と感情(本能)の均衡がとれていること」の言葉が、理性を失って感情で突っ走って失敗することが多い私にはグサーーーーーーーっと刺さりました(-_-;)

タファネル&ゴーベール17のメカニズム日課大練習

テクニカル系日課練習の優等生。絶対的なエース

 

通称タファゴベで知られる有名な日課練習テキスト。音階、半音階、音程、アルペジオ、トリルを網羅していますが、実際は17全部の課題をするというより主要なものをピックアップして使うことが多いかと思います。

高校生の時、これのコピー譜を渡され、なんだかわからないままだいぶ経ったあとで吹いていたのがタファゴベの1番だと知りました(笑)やたら長いのでコピー譜をめくるのが面倒で暗譜した思い出深い日課練習です。

この1番も主要な課題の一つですが、実はスルーされがちな課題にもいいのがあったりして・・・

サクッと中音指回しor高音指回し強化 7番

サクッとアルペジオ 12番

変わり種減3和音・減7和音アルペジオ 15番 16番

が個人的にはおすすめです。

レッスンだと課題が決まってくると思いますが、独学なら自分の好きな課題をするのもいいかと思います。

ライヒャルト7つの日課練習

一見人当たりが良さそうなドS番長

 

タファネル&ゴーベールの対抗馬的存在。

毎日1つずつ課題をこなせということで7つ。テキストも薄くて一見とっつきやすそうな感じですが・・・

7つの課題全ての指定テンポがとにかくオニーーーーーーーっ!!(目を疑う速さ。超高速)

ほいで一般的な版はミスプリの嵐(独学でされる方はご注意を)

どの課題もドS番長がオラオラ追い立ててきます(注:私の勝手なイメージです)が、音の運び方が単純ではないので飽きないとは思います。

個人的にはタファネル&ゴーベールよりこっちの方が好みです(恐ろしく長く難しいNo.5以外)

別にドSが好きなわけではないです(笑)

ポール・エドモント=デヴィス28日間ウォームアップ すべてのフルート奏者のために!

突如現れた日課練習テキストの新星。上達の期待と引き換えにエネルギーを奪われる悪魔の契約書(注:個人の見解です)

 

数年前に出版されてからSNSで取り上げられ、ムラマツの売り上げ1位になり一時期売り切れが続出した話題のテキスト。

「音の響き」「フィンガリング」「タンギング」「インターバル」で7つずつある課題をそれぞれ1つずつ組み合わせて28日間こなすというもの。ご丁寧に28日間の組み合わせ方も決まっています。

この一冊で必要な基礎の課題を網羅していて、なんだかすごく良さそうでしょう?これさえやってれば上達しそうですよね?実際にこの本にも「28日間経った頃にはでずいぶん腕が上がったことに気づくでしょう」だの「さらに半年以上続けたら能力は目を見張るほど改善されてるでしょう」と書いてありますもの。

確かに「ずいぶん」や「目を見張るほど」でなくとも力はつくと思います。

きちんと続ければ・・・ね!(という但し書き付きで・・・)

1つ1つの課題が難しく、長く、要求が多く、とにかく濃ゆい。それはもうこってり背油ラーメン並みに。

1日にすべき4つの課題が終わる頃には半分魂抜けかけぐらいエネルギーの大部分をもっていかれます。

それを28日間毎日です・・・よ?(-_-;)

すべてが終わった頃には「忍耐力」の数値が一番上がるのは間違いないです(笑)

かなりの時間も使いますし超上級者向けのテキストかな、と思います。

取り組むのならある程度覚悟して取り組んだ方がいいです。

日課練習というのは真面目に取り組めば取り組むほど嫌になってくるかもしれません。

なので・・・だいぶ乱暴な言い方になりますが、独学でするなら自分の好きなテキストで好きな課題をしたらいいと思います。嫌になるよりはだいぶマシだもの。続けることの方が大事だもの。

 

相変わらずためになるのかならないのか分からない解説ですが、「日課練習」に興味を持つきっかけになったのなら嬉しいです。さぁ、あなたも日課練習始めましょ♪

 

レッスンの無料体験はお気軽に(^o^)/

 

エチュード編はこちら↓↓↓↓

エチュード分析オタクな私が紹介♪フルートエチュード9選
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エチュードとは練習曲のこと。様々な技術の習得を目的とした曲のことです。
https://flute-studio-crescent.com/blog/detail/etude-a-la-carte/

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