フルートは何歳から?10歳がベストな理由と小学生から始めるメリット
ある日突然、お子さんから「フルートがしたい...」との申し出。
え?フルート??
子どもがしたいことは、やらせてあげたい!と思うけど...
フルートって何をどうすれば?
そもそも何歳から始められるの??
小学生でも大丈夫なの???
目を輝かせて前のめりなお子さんと戸惑い慌てふためく親御さん。
そんな光景が今日もどこかで繰り広げられていると予想します(笑)
そんな親御さんのために、フルートを始める適齢と「小学生からフルートを始めるメリット」について詳しくお話しようと思います。
目次
フルートは何歳から? ~「ベストタイミング」とその理由~
さてさて、気になるフルートを始めるのに適した年齢ですが…
概ね10歳(小学4年生)前後だと言われています。
幼少期から始められるピアノに比べてずいぶん遅くない...?
って思っちゃいました?? (/ω・\)チラッ
これにはフルートという楽器ならではの深ーいワケがあるんです。
理由その1. 息を「音」に変える力が必要だから
フルートは、息(呼吸)をそのまま音に変える楽器です。
音を出すには、ある程度の息の量や、吐き出す力が必要になります。
小さなお子さんのようにまだ肺が十分に育っていない状態では、音を出すこと自体がとても大変な作業になってしまいます。
それなら「肺活量」がないと無理なんじゃ...?
ーフルートを始めた時点では、平均より多くの肺活量は必要ありません。
「肺活量がないからフルートは向かない」というお話をよく耳に するのですが...
実はこれ逆で、肺活量はフルートを始めた後で育っていきます。
アスリートだって最初から肺活量が人並以上だったわけじゃないですし、私だってフルート始めた頃は、息が足りなくて酸欠でした(笑)
それでも吹くにはたくさんの息やパワーが必要ですよね...?
ー確かにある程度の息の量は必要です。ですが、フルートはパワーでたくさん息を入れれば鳴る、という楽器ではなく、「吸った息をいかにコスパ良く使うか」が大切になります。特別なパワーは必要ないです。
体格によって多少の差はありますが、楽器を吹くための「最低限の土台」が整うのが、10歳前後 なのです。
理由その2. 横に長い楽器を「自然に構える」ことが必要だから
フルートは、他の楽器にはない「横に構える」という独特のスタイルで演奏します。
なんだか優雅でキラキラしたほっそい見た目の割に...
実は、重い、長い。そしてかなり構えにくい。
この衝撃の事実に
え、 これ構えられます??
って初心者さんはみんなびっくりしちゃうほどです(笑)
あのキラキラは金属製だからなんですが、その重くて長い楽器をたった「3点(左右の指1本ずつと口)」で支えて構えるのがフルートの基本です。
これを体が小さいお子さんがするとなると...
構えようとしても、手が小さくて指が届かなかったり、3点で支えられず、変なところに力が入ってしまったり……。
想像するだけで大変そうです(・_・;)
体が小さくても吹けるように「U字管(頭部管がU字に曲がったもの)」という補助楽器もありますが、長さが少し短くなっても重さは同じで、必要な息の量も変わらない。それならば、お子さんの負担を考えても「自然に構えられて、楽に吹ける」まで待ってから始めるのがいいと思います。
無理な構え方してると「変なクセ」ついちゃいますし、後から直すのとっても大変です...(´;ω;`)ウゥゥ
理由その3. 「見えないもの」を想像する力が必要だから
わりと見落としがちなんですが、フルートって唯一「自分の指が見えない」楽器です。
ピアノなら鍵盤が見えますし、リコーダーも下を向けば指が見えます。でも、フルートは横に構えるので、見ようとしても見れません。
つまり、「今どの指がどのように動いてるか」想像して吹かないといけなくなり、これが運指(どのキーを押さえて離すのか)を覚える難易度もあげてくれっちゃてます...(フルートに代わって謝ります。ごめんなさいm(__)m)
慣れればなんてことないんですが、想像する力はやっぱり必要になってきます。
私は以前、小学校で低学年の担任をしていました。
低学年の子どもたちは、まだ頭の中だけで想像して考えるのは難しく、理解を定着させるためには、「目に見える」絵や図を使って教えるのが基本でした。
それが、10歳くらいになると、「見えなくても想像する力」が自然と育ってきます。
なので、無理に小さいうちから始めて、「見えない指」に苦労するよりも、想像する力が伸びる時期にスタートする方が、「わかる楽しさ」を感じれるんじゃないかなと思います。
以上、フルートを吹くのに必要な「肺活量」「体の大きさ」「想像力」についてお話させていただきました。
この3つが整う10歳前後が、フルートを始める「ベストタイミング」だとお分かりいただけたかと思います。
「小学生」からフルートを始めるメリット
ここまでお読みいただいたら
「だったら、中学の部活で始めたらいいんじゃ...?」
って当然疑問に思っちゃいますよねぇぇぇ。
私も中学の吹奏楽部で始めましたし、まぁ、ぶっちゃけそれでもいいんですけどね...(いいんかーい笑ヾ(・д・。) ビシッ)
でもでも、「小学生」から始めるとこんないいことがあるんです✨
「遠回り」することなく上達する
部活で始めると教えてくれるのは、主に先輩。一生懸命教えてくれるけれど、いかんせん教えるプロではないのです。そして、さらに本人の独学がプラスされ、その結果、どうなるかというと...
「変なクセがついたオリジナルな演奏スタイル」が完成してしまいます...(;_:)
演奏しにくい「変なクセ」は、直すのが大変な上に、上達も妨げます。その状態ではいくら練習しても伸び悩み、辛い思いをするかもしれません。
中学から始めて「オリジナルな演奏スタイル」でたくさん苦労してきた私だから、そんな風になって欲しくないんです。
最初から姿勢や呼吸法など「正しい演奏法」を身につければ、遠回りせずに上達のレールにのることができます。
練習した分だけ「できた」が増えていき、楽しく続けることができるのは、「小学生から始める」最大のメリットだと思います。
学校の音楽の授業が「ちょっと楽しみ」になる
学校の音楽の授業って「楽しむ」ことが主な低学年の時はみんな好きなんですが、楽器演奏や楽譜の読み方とか少し本格的になってくると、苦手意識を持つ子が出てくるんです。
人前で発表する場でも自信なさげにこそこそしちゃったり...
でも、フルートを通して、「楽器演奏」や「楽譜の読み方」の基本を学んでいれば、苦手意識を持つことなく授業に臨めます。
(それなら「ピアノ」でもいいんじゃ...?というツッコミは横においといてください笑)
以前、小学生の生徒さんの親御さんが「学校の音楽のテストにも自信をもって取り組めているみたいです。」と話してくれたことがありました。
その時「フルートを習うことが、学校での自信に繋がってるんだな...」
と何だか嬉しくてしみじみしたのを覚えています。
学校でも家でもない、ホッとできる「第3の居場所」
これは、オプション的なお話ですが...
教室には、小学生だけでなく中高の学生さんも通ってくれています。
彼女たちは、部活のことからお友達のことまで、実に色々お話してくれます。
悩みを相談してくれたり、冗談言って笑いあったり、女子トークで盛り上がったり...
教室は、ちょっとした息抜きの場へ、そして私は、完全に「近所のお姉さん」と化しています(笑)
(念のために...ちゃんとレッスンはしてますので!笑)
親でも学校の先生でもなく「第3の大人」だからこそ、気軽に話せることもあると思うんです。子供たちにとってそういう場所や存在がいるのは、心の支えになるはずです。
私は「近所のお姉さん」的存在として、彼女たちの成長を見守れることをとても嬉しく誇りに思います。
最後に:一番大切にして欲しいこと
ここまで「フルートを始めるのにベストな年齢」とそのメリットについて細かくお話してきました。
10歳という年齢は、肺活量や体格、脳の発達など、フルートを吹く「土台」が整う時期です。この時期に始めることは、無理なく楽しく、そして遠回りせずに上達するためには、とても適していると思います。
ですが、
それ以上に、決して忘れてはいけないとても大切なことがあります。
お子さん本人の気持ちです。
例え10歳に満たなくても、息をたくさん出すのが難しくても、体が小さくても、運指を覚えるのに時間がかかりそうでも、
お子さん本人が、「やりたい!」と強く願うのなら、その想いを大切にしてあげて欲しいと思います。
親御さんからしたら、「大丈夫かな...」って心配になっちゃうと思いますが、本人の「やりたい」情熱さえあれば、けっこう何とかなっちゃうものです。
お子さんの「やりたい」気持ちが芽生えた時、それが本当の「ベストタイミング」だと私は思います。
▼お子さんの「やりたい」に全力で応えます▼
▼「好き」を「自信」と「成長」に繋げる場所▼
▼「今」しかできないワクワクを▼