指が回る人は〇〇と〇〇を極めている~指は回るよどこまでも~

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指が回る人は〇〇と〇〇を極めている~指は回るよどこまでも~

指回し・・・

それはフルートに立ちはだかる避けては通れない試練

 

16分音符を見ると拒否反応

指は思うように動かないし

(特に小指と薬指!)

高音の指回しは特に難しいし

リズムを変えて練習したり、ゆっくりのテンポからコツコツやってるのに目標テンポではできないし

一生懸命指を回すと指が痛くなってくる

 

指が回らないのは練習が足りないからだと思っていませんか?

たくさんの時間を費やし、リズムを変えたり、ゆっくりのテンポからコツコツやれば、いつかは回ると思っていませんか?

 

たくさん練習すれば確かに「ある程度」は回るようになるかもしれませんが、指定テンポではできないかもしれません。

さらに、指が痛くなってしまうような場合は、いくら練習してもそれ以上は回らないだけではなく、

最悪の場合は、指を痛めてしまったり腱鞘炎になってしまうかもしれません・・・(゚Д゚;)

私も長い間、力任せに指を回していて、その癖がついてしまい、難しいパッセージを練習すると指や手が痛くなっていました。

その結果・・・ついには腱鞘炎になってしまったのです・・・(´;ω;`)ウゥゥ

なった当初はお箸も持てない、字も書けない状態でしたが、幸い治療のおかげですぐに良くなりました。

 

でも・・・せっかく良くなっても同じように力任せな指の回し方をしていたら、きっとまた腱鞘炎になってしまう・・・

 

そこで指を痛めないような「指の動かし方」の研究を始めました。

指を痛めない=指が痛くならない=余計な力が入らない「指の動かし方」

どうやったら余計な力が入らずに指を動かすことができるのか。

 

研究していくにつれ、余計な力が入らずに指を動かすためには指が動かしやすい「持ち方」をしなければならないことにも気づきました。

 

体の仕組みを学んだり、試行錯誤で研究にも時間がかかりましたが、癖がついている状態で始めたので、今までの感覚とは違う「持ち方」「指の動かし方」の習得には更に時間がかかりました。

それでも習得した今では全く指や手が痛くなることはありませんし、そればかりか、以前より指も回るようになりました。

 

第一の目的は【指を痛めない】ことでしたが、結果的に【指が回る】「持ち方」「指の動かし方」の習得につながりました。

 

 

なぜ、指を痛めないための「持ち方」「指の動かし方」で指が回りやすくなったのか?

それは・・・

指を痛めない=指が痛くならない=余計な力が入らない=指が動かしやすい

という図式が成り立ち

 

力任せに無理やり指を動かそうとしなくても、より軽く素早く楽に動かすことができるようになるからです。

この経験から、指が回るようになるにはまず指が回りやすい「持ち方」「指の動かし方」を習得する必要があると確信しました。

 

繰り返しになりますが、これを習得しないままだと、せっかくたくさんの時間を費やしリズムを変えて練習してもゆっくりからコツコツ練習してもなぜか指定テンポではできないということになってしまいます。

そればかりか、無理な持ち方、指の動かし方のまま力任せに指回しをしているせいで指が痛くなり、結局できないだけでなく、最悪の場合は指を痛めることになってしまう・・・( ;∀;)

 

そんなことになる前に!

指が回りやすく、指が楽に動かせる「持ち方」「指の動かし方」を極めませんか

【楽器の持ち方~右手~】

右手を「つ」の形にします。

え、「つ」?

そう、「つ」です!

「つ」にした右手をそのまま楽器へすぽっとはめる。

親指以外の4本指はそれぞれのキーの上においてください。

そうすると親指の位置が自然と決まってきますよね。

 

持ち方で多いのは「親指が前にはみだす」パターンなのですが、これだと他の指が動かしにくいのです。

その上、楽器を支えている親指が「三点支え」の一点を担わなくなるので、指を動かしたときに楽器がぐらつきます。

楽器がぐらつくと無意識に他の指で支えようとして、その指が動かせなくなります。

 

 

💡やってみよう!💡

①親指を前に出した持ち方で指を動かしてみましょう。

手の甲が張ったり、痛くないですか?

楽器がグラグラしませんか?

②今度は親指を下げて(「つ」の形)指を動かしてみましょう。

さっきより動かしやすさを感じられると思います。

 

とはいえ、人によって指の長さが違うので、どうしても親指が前に出ちゃう場合は、横にずらして楽器を支えてみましょう。

【右手最後の仕上げ】

自然に持つと通常は手が内側(人差し指側)に傾いています。

そのままだと薬指、小指が動かしにくくなるので、外側(小指側)に傾け直してまっすぐにします。

【楽器の持ち方~左手~】

左手はまず、人差し指を「かぎかっこ」の形にします。

「かぎかっこ」の形のまま人差し指をキーに置きます。

そうすると人差し指の付け根が自然と楽器にくっつきます。

この人差し指の付け根が「三点支え」の一点です。

人差し指の付け根が楽器から離れてしまうと「三点支え」の一点を担わなくなり、指を動かしたときに楽器が非常にぐらつきます。

というか・・・

これだと楽器が落ちそうで怖いので、絶対に人差し指を動かせません(;'∀')

見落としがちな左の小指の位置。

キーから遠く指がピーンとなっちゃう場合は、左手全体をグイっと小指側にずらしましょう。

人差し指の付け根を小指側に滑らす感じです。

 

【楽器の持ち方~両手~】

完成形はこんな感じになります。

 

 

💡やってみよう💡

完成形を鏡でチェックしてみましょう

【楽器の持ち方~肘(ひじ)~】

実は・・・肘の位置も指の動かしやすさに関係しています。

指から腕、さらには肩まで筋がつながっているので、どこに肘があるのかでどこかの筋が緩んだり張ったりします。

つまり、肘の位置によって手の甲が張って指が動かしにくくなったり、逆に緩んで動かしやすくなったりします。

人によって体形が違うので、肘の位置も人それぞれだと思います。

ぜひ、あなたのベストな位置を見つけてください♪

 

 

💡やってみよう💡

指を動かしながら左右それぞれの肘を前後・上下にゆっくり動かしてみましょう。

(片方ずつするのがいいと思います)

「ふっ」と指が軽くなるところがあるはずです。

それがあなたの指が動かしやすいベストな肘の位置です。

位置が決まったら鏡でチェックすることも忘れずに。

【指の動かし方】

あなたのベストな「持ち方」が定まったら、次は「指の動かし方」です。

 

指が回らない!

指回しが苦手!( ;∀;)

一生懸命してると指が痛くなっちゃう!

そんなあなたは画像のような指の動かし方をしてませんか?

 

指を上げる時にキーから離れすぎるとその後、再びキーを押さえる時に距離があるためその分の労力がかかってしまいます。

更に、テンポが速いパッセージでは素早く指を動かす必要がありますが、指からキーまでに距離があると力任せに指を動かすということになりやすいのです。

 

それならばどうするのか

 

答えは簡単💡

指を上げないようにして、キーを押さえていない状態の時も指からキーまでの距離を近くすればいいのです。

距離が近くなればそれだけ指を動かすために使う労力は少なくなりますし、力任せにしなくても素早く動かすこともできるようになります。

一見すると違いが分からない二枚の写真。

よーく見ると「ファ」では右手の人差し指がキーを押さえていて、「ソ」では右手の人差し指はキーを押さえていません。

 

究極だと一見すると分からないくらいの動かし方でいいのです。

私、指動かしてます!頑張って指回してます!って感じの「エネルギー爆発な動かし方」より

指動かすの面倒くさい(笑)って感じの「省エネな動かし方」のほうが楽に素早く指を回すことができます。

【省エネな指の動かし方を習得するには】

ではその「指からキーまでの距離を近くする省エネな指の動かし方」の習得方法です。

 

①吹いている時に指全体が見える鏡を用意する。

→フルートは自分の指が見れない楽器なので、鏡で自分の指の動きを見ながら行うのがいいです。

 

②最も動かしやすい右人差し指から始める。

→右人差し指でキーを押したり(ファの運指)離したり(ソの運指)を繰り返します。

できる限り力を抜いてそっとキーを押す、同じようにできる限り力を抜いてそっと離す。

 

③メトロノームに合わせてみる

→力が入らないようにゆっくりのテンポから始めるといいと思います。

 

④他の指(運指)でも②③を行う

→最初は動かす指は一本だけの方がいいと思います。

 

⑤ある程度感覚が掴めたら、スケールや簡単な曲を鏡を見ながら吹いてみる。

→楽譜ではなく鏡の中の指を見ます。意識を鏡の中の指に向けます。

 

⑥難しいパッセージや連符に挑戦してみる。

掴んだ感覚を更に確かなものにしましょう。場合によっては鏡を見ながら行うのがいいと思います。

 

 

💡やってみよう💡

「キーからの距離が近くなるように指を動かす」のを意識すると余計に力が入っちゃう気がする・・・な場合は

指が動かしやすいベストな「持ち方」をしているか、もう一度チェックしてみてください。

その「持ち方」でめっちゃ力を入れて大きく指を動かしてみる。

たぶん、ものすごく動かしにくい。

そのあと、あまり力を使わないで小さく動かしてみる。

あ、何か軽い、何か楽。が感じられたら、OKです。

その状態で上の練習をしてみましょう。

 

 


最後に

もし、あなたに

指を動かしにくい「持ち方」や力任せの「指の動かし方」の癖がついていたら、それを修正するのはなかなか大変だと思います。

でも・・・

指が動かしやすい「持ち方」や「指の動かし方」が習得できると

 

苦痛だった指回しがそんなに苦じゃなくなります。

難しいパッセージや連符も例えすぐにはできなくてもこのまま練習すれば大丈夫と自信が持てます。

 

私は曲の中に難しいパッセージや連符の箇所があると以前は憂鬱だったのが、今はやる気がアップして「燃える」ようになりました(笑)

 

 

ここまで読んでくれたあなたは

「指回しの苦手」を克服したいと思っているはず

「楽に指を回したい」と思っているはず

気づいた時が意識を変えるタイミングです。

ぜひ、トライしてみてくださいね(^^♪

 

 

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